自未得度先度他(じみとくどせんどた)

あるお寺の住職さんが禅の教えについて書かれていました。

私の大好きな言葉で、毎日、心でつぶやいています。

意味は、
まず自分のことより相手のことを考えよう
ということです。

常に他人を優先することはできないけど、
それでも、
少しでも、
相手を優先する気持ちをもって
という教えです。
イコール
自分の心を整えることにもなる と。

私が大好きなこの言葉を
初めて伝えた人は
ある営業マンです。

学生時代からの親友を
亡くした彼は
もっと自分にできることが
何かあったんじゃないか
と、苦しんで苦しんで
自分を責めていました。

その前年までトップクラスだった
営業成績はガタ落ちに。
仕事する気に全くなれなかった
といいます。

そろそろ気持ちを切り替えて
仕事をがんばらないと
と、彼が思い始めた頃に
私は出会ったのです。

「残された奥さんと子どもさんのために
何かできることはないかと考える日々です。」と。

たくさんの人に関わっている私は
彼の目を見た瞬間
その瞳の美しさに驚きました。
素直で真っ直ぐな目に。
目は口ほどにものを言います。

そんな彼だからこそ
苦しんだのでしょう。
そして、今は、残された家族のために
何か手伝えることはないか
日々考えている。

まさに、
自未得度先度他
の世界です。

この言葉を
彼に伝え
もういっぱい苦しんだよ
苦しまなくてもいいのに
相手のことをいっぱい
考えたんですね
と。

彼は今、
一生懸命
仕事を頑張っています。
素敵な奥さまと坊っちゃん
素晴らしい先輩に恵まれ
人の生き方に
寄り添う仕事をしています。




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aya

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